スイス、免税範囲を引き下げ ショッピングツーリズム削減狙う

スイス

スイス政府は、入国時の免税範囲を2025年1月1日から引き下げる。

現在は、個人使用もしくは贈答品としてスイス国内に持ち込まれる商品の免税範囲は1日に1人あたり300スイスフラン(約51,570円)であるところ、半分の150スイスフラン(約25,780円)となる。

免税範囲を超える場合には、スイスの付加価値税を申告の上、支払う必要がある。スイスの付加価値税は食品が2.6%、その他が8.1%。個人向け通関アプリでは軽減税率が適用されないものの、2026年にも対応する。

物価の高いスイスから越境し、隣国などで買い物をしてスイス国内に持ち込む、いわゆるショッピングツーリズムを減らすことを目的としている。2023年11月から行われていた、州や経済界代表者などとの協議では、大部分が引き下げを支持していた。100スイスフランへさらに削減するべきとの意見もあった。