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JALベルスターのCA、クリスマスに羽田で千秋楽 30周年の節目締めくくる
日本航空(JAL)の客室乗務員有志で結成されるミュージックベルの演奏チーム「JALベルスター」が12月25日、羽田空港でクリスマス演奏会を開いた。
JALベルスターの活動は1995年に始まり、今年で30年目。毎年、客室乗務員有志8名でチームを結成し、クリスマスシーズンに全国各地の空港などで演奏を披露している。基本的にメンバーは毎年入れ替わるが、1名は翌年も引き続き参加し、リーダーとして新メンバーにノウハウを伝える役割を担う。
今年は例外的に、堤真菜さんと野村佳乃子さんの2名が2023年に続いて参加。2023年のリーダーだった堤さんが今年もリーダーを努め、野村さんはサブリーダーとしてサポートに回った。2023年のメンバーは、コロナ禍の影響で演奏機会が少なくなってしまった2022年のメンバーを中心に構成されたため、堤さんと野村さんは3回目の参加となった。
堤さんと野村さん以外の6名は今年初めて参加する新メンバーで、20名以上の応募の中から選ばれた。音楽経験が豊富で、ピアノやクラリネット、フルートなどを演奏できるメンバーが集まっている。
活動は10月1日から始まり、業務の合間に練習を重ね、演奏技術を磨くだけでなく、より魅力的に見せるための笑顔やアイコンタクトなど細かな所作までこだわった。
今年は結成以来初めての取り組みとして、12月から全国各地で行う通常の演奏会の前に、羽田空港にある訓練施設のモックアップで中距離国際線ビジネスクラスの機内食を食べながら演奏を楽しめる有料イベント「JAL Premium Night」を11月28日に開催。当初の定員がすぐに埋まってしまったため、急遽追加枠を確保するほど好評を得たという。
例年通りの演奏会は12月3日の羽田空港第1ターミナルを皮切りに、7日に函館市の金森赤レンガ倉庫、13日に大分県竹田市、 15日に秋田県にかほ市、21日に東京・お台場のグランドニッコー、22日に札幌市の「札幌コンサートホールKitara」と、全国各地で開催。クリスマスの25日に羽田空港で今年最後の公演を迎えた。
会場となった第3ターミナル4階の江戸舞台前には、告知を聞きつけて大勢の観客が集結。メンバーは今年新調したばかりという70本のミュージックベルを操り、約30分の演奏時間で「そりすべり」、「もろびとこぞりて」、「サンタが街にやってくる」、「あわてんぼうのサンタクロース」、「小さな世界」、「ディズニーファンタジースプリングメドレー」、「恋人たちのクリスマス」「きよしこのよる」「We Need a Little Christmas」、「Frosty the Snowman」、「ウィンターワンダーランド」、「ジングルベル」の12曲を披露した。
JALベルスターの今年の活動は25日の公演をもって終了。リーダーの堤さんは、「これで終わりという実感がない」と素直な思いを口にした。
今年、メンバー全員で決めた演奏テーマは、「BE JOYFUL! 〜みんなで紡ぐきらめきの音楽〜」。観客と一緒に音を楽しむ演奏会を作り上げたいという思いを込めた。各地での公演の中では、観客から自然に手拍子が湧き起こったり、観客が涙を流したりする場面もあったといい、堤さんは「私たちが楽しんで演奏することで、その楽しさはお客さまにも必ず伝播すると学ばせていただいた」と振り返る。
「毎回、お客さまからエネルギーをもらい、楽しかったな、次の演奏も頑張ろうと思うことができた」と話す堤さん。「メンバーにはこの経験をこれからのフライトにも活かしてほしい」と活動を締めくくった。