緊急着陸のスイス機、客室乗務員が死亡
チェジュ航空機事故、177名の死亡確認 発生概要明らかに
韓国国土交通部は、チェジュ航空7C2216便が務安国際空港で大破した事故で、乗員乗客177名の死亡が確認されたと発表した。
同便の乗員乗客181名のうち、午後6時半時点で177名の死亡と2名の負傷が確認された。2名が現在も行方不明。負傷者はいずれも客室乗務員で、男性と女性がそれぞれ1名。
また、国土交通部とチェジュ航空が明らかにした発生概要によると、鳥群に衝突して緊急事態を宣言した後、胴体着陸を試みていたことがわかった。機体は2009年2月3日に製造され、チェジュ航空は2017年2月3日に導入した。出発前点検で異常は見当たらなかった。機材は過去3年間、整備による問題での引き返し記録はなかった。
機長は1979年生まれで、総飛行時間約6,800時間。機長経験は5年目で、機長としての飛行時間は2,500時間。副操縦士は1989年生まれで、総飛行時間1,650時間だった。
消防や警察、軍など1,572名を動員して対応にあたった。航空事故調査官8名と航空安全監督官9名が、現場で残骸の収集や証拠回収中だという。
遺族らに対する賠償は、三星火災を主保険会社として他に4社が参加し、アクサXLを再保険会社とする、総額1兆4,000億韓国ウォン(10億米ドル)規模の賠償保険に加入しているとした。
また、12月29日までに予約を行った人を対象に、全路線でキャンセル料を免除する特別対応も実施する。
■発生概要
午前8時54分:管制が着陸を許可
午前8時57分:管制から鳥群回避の注意喚起を提供
午前8時59分:操縦士から鳥群衝突による緊急事態を宣言
午前9時:同機が着陸を試みる
午前9時3分:同機がランディングギアを使用せずに着陸し、滑走路末端地点を逸脱して空港外壁に衝突して停止。火災発生
午前10時3分:総括対策本部が任務に移行し、遂行
午後2時00分:チェジュ航空航空公式ブリーフィング実施
午後5時30分:現場対策本部総括支援チームが務安空港に到着
午後6時26分:乗員乗客181名中、死亡176名、負傷2名、行方不明3名