チェックインもQRコードの時代「YAMATO by DOYANEN」【はんつ遠藤の大阪・西成C級ホテル探検(22)】

部屋は3畳一間程度の洋室で、とても清潔だ。

テレビと冷蔵庫、そして湯沸かしのポットもある。西成のホテルには珍しく、ティッシュペーパーまで。もちろん無料のWi-Fiも飛んでいる。

タオル&バスタオルはあるが、歯ブラシなどのアメニティは一切無いので、注意が必要だ。

あと、ハンガーが1本しか無いのも不便。できれば3本、せめて2本は、欲しい。

その後は、恒例の館内探検へと向かった。

各フロアには男女別のトイレがあり、ここも清潔感がある。トイレはもちろんウォシュレットタイプだ。

1階にはシャワールームがあり、数室設置されているのも嬉しい。

ドライヤーのほか、ヘアアイロンまで置かれていて、上質な雰囲気を醸し出している。ちなみに3階には女性専用のシャワールームもあった。

その後は、また部屋に戻り、ひとり呑み会となった。ホテルの立地が西成ど真ん中という事もあり、夜に通りを徘徊するのに躊躇したので、あらかじめコンビニでアルコールと氷を購入していた。それと、プライオリティ・パスでGETしたお好み焼き&たこ焼きなど。

いつしか、ひとり呑み会は終了したらしく、気がつけば朝になっていた。こればかりは運もあるが、夜中も静かで快適だった。これで1泊素泊まり2,400円(税込)。宿泊日の7日前から50%、前日から100%のキャンセル料がかかるが、西成ど真ん中という立地はあるものの、ホテル内の上質な空間を考えれば、自分的には十分に「あり」なホテルだと感じた。

チェックアウトは10時までだった。朝もフロントには誰もおらず、キーを1階のボックスに返却するだけで簡単だった。

西成の朝は、今回も晴れていた。大通りを歩けば、外国料理の店舗に遭遇した。西成もどんどん様々な多国籍の料理店が増えている。

■プロフィール  
はんつ遠藤
1966年東京生まれ。早稲田大学卒。不動産会社勤務を退職後、海外旅行雑誌のライターを経て、フードジャーナリスト&C級ホテル評論家に。飲食店取材軒数は1万軒を超える。主な連載は「週刊大衆」「東洋経済オンライン」など。著書は「取材拒否の激うまラーメン店」(廣済堂出版)など27冊

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