トラベル・スタンダード・ジャパン、代表取締役にジーネクスト創業者の横治祐介氏

トラベル・スタンダード・ジャパンの代表取締役に、ジーネクストの創業者で前代表取締役の横治祐介氏が就任したことがわかった。

就任は2024年9月18日付で、前代表取締役の川尻郁夫氏は、同日付で取締役を辞任している。ウェブサイト上からは川尻氏の記述が消されたものの、横治氏についての記述はない。

また、同10月9日付で2億5,000万円を増資し、資本金を3億2,000万円とした後、同12月26日付で5,000万円に減資している。発行済株式総数は増資により5,000万株増えた。2023年12月期の決算公告によれば、2億1,521万円の純利益を計上している。利益剰余金は17億9,077万円の赤字だった。

横路氏は日本大学卒業後、ゲーム開発会社の魔法に入社。2001年にジーネクストを設立した。顧客応対窓口に特化したシステムを開発し、2021年3月に東証マザーズに上場。2022年4月にグロース市場に移行した。

ジーネクストは2024年5月、取締役会で横路氏による不合理な議事運営、業務執行に混乱をきたしたことなどを理由として、代表取締役を解職していた。善管注意義務違反の疑いに関して社内調査を実施し、利益相反行為に該当すると疑われる重大な事実が存在することを明らかにしている。

トラベル・スタンダード・ジャパンは、2011年5月に前代表取締役の川尻氏が設立。川尻氏はリクルートを経て、旅工房に入社。執行役員営業推進本部長を経て同社を設立した後に、旅工房の取締役に就任していた。トラベル・スタンダード・ジャパンと旅工房は、エイチ・アイ・エス子会社のミキ・ツーリストとジャパンホリデートラベルとともに、ホテル運営会社のJHATが主導したGo To トラベル給付金の不正受給に関与していたことがわかっている。