JAL、中部空港の国際線サクララウンジ再開 開設以来の大刷新、名古屋メシや特製カレーも

日本航空(JAL)は3月31日、コロナ禍の影響で2020年3月から閉鎖していた中部国際空港の国際線「サクララウンジ」を約5年ぶりに再開した。

再開に合わせて設備を大幅に刷新したほか、ダイニングエリアのホットミールメニューを大幅に増やし、「JAL特製オリジナルビーフカレー」を羽田空港と成田空港以外では初めて提供する。

2005年2月の開設以来初めての大規模リニューアルで、内装は羽田空港や成田空港の国際線サクララウンジのコンセプト「モダンジャパニーズ」を踏襲。壁や床は木を基調とし、受付の壁面には大きな桜のアートを飾った。広さは約530平米で、座席はソファ席やカウンター席など128席。電話ブース、喫煙室、VIP個室、手荷物ロッカーを設けた。

ダイニングエリアでは、パントリー(厨房設備)の刷新により、提供メニューを大幅に強化。ご当地メニューとして、ひつまぶしやきしめん、あんバターパンケーキなどの「名古屋めし」も提供する。

営業時間は午前7時から午後9時30分まで。入室できるのは、JAL国際線の上級クラス利用者やJALマイレージバンクの上級会員など。また、入室資格がない場合でも、JAL国際線利用者は税込み8,250円で有償利用が可能。

コロナ禍の終息後に合わせて国内外の国際線サクララウンジが営業を再開する中、中部国際空港は再開まで約5年を要したことについて、JALカスタマー・エクスペリエンス本部の崎原淳子副本部長は、「中部地区では国際線の復便がなかなか進まなかった。便数規模や需要動向を見ながら、再開時期を慎重に検討していた」と説明。また、2005年のラウンジ開設から約20年が経過していることから、「再開にあたりかなり大規模な改修が必要ということと、食事メニューを充実させたいということもあり、リニューアルに時間を要した」と話した。

なお、サクララウンジの再開に伴い、中部国際空港が運営する「セントレアグローバルラウンジ」は3月31日で営業を終了する。

▲中部国際空港の国際線サクララウンジで提供するひつまぶし

▲中部国際空港の国際線サクララウンジで提供するきしめん