京成電鉄、新京成を吸収合併 京成松戸線が運行開始

京成電鉄は4月1日、吸収合併した子会社の新京成電鉄から新京成線を引き継ぎ、京成松戸線として運行を開始した。

京成松戸線の運行開始に合わせて新津田沼駅では記念式典が開かれ、新津田沼駅の新目和雄駅長と、松戸駅の湯浅賢治駅長、京成津田沼駅の佐々木啓友駅長が出席。テープカットで新たな路線の門出を祝った。午前10時22分、新目駅長の出発合図に合わせて、「京成電鉄松戸線運行開始」のヘッドマークを掲出した松戸行きの列車が警笛を響かせて走り出した。

新京成電鉄は千葉県北西部の開発のため1946年に設立。新京成線は旧陸軍鉄道連隊の演習線を引き継いだ路線で、京成津田沼〜松戸間の26.5キロを結ぶ。京成電鉄は2022年9月、沿線人口の減少を背景に、両社の事業基盤や競争力強化のため、新京成電鉄を完全子会社化した。

吸収合併後も運賃や運行形態は変わらないが、新京成電鉄の「ジェントルピンク」の車体デザインは順次、車両の定期検査に合わせて京成電鉄の塗装に変更される見通し。

▲2005年の導入当時の「カージナルレッド」の復刻塗装をまとったN800形(N838編成)に記念ヘッドマークを掲出

▲京成電鉄のデザインに変更された新津田沼駅の駅名標