JAL、成田〜ベンガルール線5周年 初の南インド路線、コロナ禍の救済便から成長

日本航空(JAL)の東京/成田〜ベンガルール線が4月11日、就航5周年を迎えた。

東京/成田〜ベンガルール線は当初、2020年3月29日から1日1便で開設される計画だったが、新型コロナウイルスの影響で延期。同年4月11日に現地の日本人が帰国するのための臨時便として就航した。初日の成田発は乗客を乗せない回送便としてベンガルールまで飛び、翌12日は現地の日本人が帰国するのための臨時便として運航された。

定期化したのは2022年の夏ダイヤからで、当時は週2便体制で運航。同年冬ダイヤに週3便に増便し、2024年の冬ダイヤで週5便となった。2025年の夏ダイヤからはデイリー体制となり、ビジネスクラス30席、エコノミークラス156席の計186席仕様のボーイング787-8型機で運航されている。

▲JAL路線事業本部 内藤建一郎副部長

JALのインド路線としては東京/羽田〜デリー線に続く2路線目で、日本とインド南部の都市を結ぶ初めての路線となった。11日に成田空港で開かれた記念式典で、JALの路線事業本部副部長を務める内藤建一郎執行役員は、「感染症(流行)の環境下という厳しい環境だったが、インドの南部に移動されるお客様にスムーズで安心な移動手段を提供できた」と振り返り、「これからもインドと日本・北米の交流促進に努めたい」とした。

記念便となった11日のJL735便(ボーイング787-8型機、機体記号:JA841J)は、ビジネスクラス27名、エコノミークラス108名の計135名が利用。午後6時58分に成田空港の61番スポットを出発し、同7時29分に離陸した。

利用者には記念品として、赤富士を描いた葛飾北斎の版画「凱風快晴」をデザインした扇子を用意。ジェプセンチャート(航空路図)を再利用した手作りの袋に入れて手渡した。このほか、ラウンジでは当日限定でインド産のワイン「ビジャイ・アムリットラージ リザーブコレクション」を提供。ファーストクラスラウンジでは赤・白を1本ずつ、サクララウンジではそれぞれ2本ずつ用意した。